THE 試合

4月8日。
午前中は自由行動にしていた。

午後ワットプノンにて子供たちと観光をする。
皆楽しみにしていたのだろう。
小奇麗な格好をしている。

まぁ無理もない。
シェムリアップから首都プノンペンに行くって事は、言ってみれば俺の実家みたいなところからニューヨークに行くようなもんだから。

キャプテンのソピィが甚平を着ている。最高のおしゃれなのだろう。
誰にもらったと聞くと「彼女です。」だって

米倉から貰ったくせに！((笑))



終始、修学旅行みたいな雰囲気だった。

ワットプノンでは外国人は入場料がいるのだけど、「カンボジア語ができるならお金はいらない」と言われた。

このいい加減さがカンボジアの良い所。






博物館にも行った。この中にはアンコール遺跡で発掘された物が多数展示されてある。
子供たちよりも俺と引率の先生のがはしゃいでいたようだ。

ここでは外国人$5、カンボジア人500リエル＝12.5円。
このあからさまな値段設定も嫌いではない。





もう戻ろうかと思っていたら、河を見たいと言う。

ここはシェムリアップ川とメコン川がぶつかるところ。
ここで弁当広げたら気持ちが良いだろう。

もしかしたらこいつらって海見たことないかも。


観光も終わり、いざ道場へ向け出発。







まずは普通に練習。



そして、






試合が始まる。

良く見ると人選がおかしい。
こっちは中学生が中心なのに、向こうは大人で、しかもナショナルチームの奴らも入ってる。


まぁでもそれも経験かと思い初めのうちは静観することにした。





負け続ける生徒たち。

それでも諦めず頑張っている
その姿を見てたら、見ている側の気持ちの方が昂ぶって来た。

勝って欲しい。
勝たせてやりたい。

いつの間にか、畳をバンバン叩き、大声で叫んでいた。
しかも日本語で。
伝わるはずがねぇ。


代わりに米倉がアドバイスをする。


少しづつ動きが良くなる生徒たち。


ついに一人が一本勝ちをした。
涙が出そうになった。




一人が勝つと勢いがつくのか、その後も何人かが勝ち、負けた生徒もいい試合をした。










最後は皆で記念撮影。

色々と今後の課題も浮き彫りになったが、とてもいい経験になった.。


生徒だけでなく俺自身にも。




この時JICAの人がビデオを回してくれてたんだけど、自分が応援してるところを見るのが怖い。
俺と米倉と杉本くんの3人、キチガイ見たいになってそうだから(汗）



今日の話、終わり。


次回予告：「カレーの国」