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カンボジア・シェムリアップでの日々の生活。 GIOS PURE FLATとPENTAXと柔道クラブと・・・
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前回プノンクーレンへは辿り着けなかったが、道に迷いかけた。

これはいけると思い今度は自転車で行くことにした。

家から約40分程で前回の分かれ道に来た。
今度はメインであろう道へ進む。

そして10分程行ったところで脇道を発見!
迷わず脇道へと入る。

今回一応の目標はプノンクーレン。方角は北東。
この時まっすぐに東へ向かっていた。

道はだんだんと険しくなって行く。
途中で北に向かえば目標の方へ行くだろうといつものように思っていた。

しかし、行けども行けども道はまっすぐ。
これ一本しかない。しかも誰も通らないし、民家もない。
まぁ、とにかく進む。

1時間半程走ったところで小高い山が見えて来た。
あれか? でも方角が違う。
IMGP3223.jpg
この景色にも飽きて来たので、ひとまず小高い山へ行ってみる事にした。
山へ近づくに連れて民家も増えてきた。

山の麓へ行くと、じいさまと女の子がいた。

この山は何て言うの?女の子に聞く。
「・・・プノン・ボック。」
う~む警戒されている。そしてやはり違う山らしい。

プノンクーレンに行きたいんだけど。
「・・・・・右。」

右ね。道、こっちしかないしね。
お礼を言い、右に進む。

1時間程進む。さっきの山からは遠ざかって来た。

しばらく進むと学校やお寺が見えてきた。
川で遊ぶ子供たちが、こっちへ手を振っている。
プノンクーレンに行きたいんだけど。子供たちに聞く。
「右!」
右ね。
先を見ると緩やかにカーブしている。
いやな予感。でも右へ進む。

昼近くになっていた。日差しがつらい。
あまり脇道もないし、少しうつむき気味に走っていた。
それがいけなかった。やはり周りは見るべきだ。
なぜならさっき遠ざかったはずの小高い山が目の前にあった。どうやら反対側へ来たらしい。
小さな川で魚を捕ってる、若い兄ちゃんに道を聞く。

プノンクーレンに行きたいんだけど。
「右。」
右ね。
先を見ると緩やかにカーブしている。
まじかよ!完全に戻る方向じゃねぇか。

しかし道はこれしかない。
引き返すのも嫌なので、先に進むことにした。

しばらく行くと北東方向への脇道を発見。
迷わず脇道へ入る。それを何度か繰り返す。
適当に進んでいるわけではなく、北東への道を選んで進んでいたつもりだった。
山から遠ざかっては行ってるようだった。

しばらく行くとカーブしている。嫌な予感。前を見ると山の方へ向いている。

LOSTした。

そう思った。大体の現在地とどっちを向いてるかしか分からない。
家の方角は判っている、でも道が分からない。

急に楽しくなって来た。変なスイッチが入ったらしい。
せっかく道に迷ったので、体力の続く限りこの状況を楽しまなければいけない、そう思っていた。

それから約3時間、ただひたすら自転車を漕いだ。
自分がどこに進んでいるのか判らない。
それはかなりエキサイティングだった。

しかし楽しい時間は長続きしない。
足が痛くなって来たので、道端の露店で休憩。
それが失敗だった。

店のおばちゃんが
「どこから来たの?」
ん?シェムリアップだよ。
「じゃこっちね。20分も行ったら広い道へでるわ。」
ついに自分の正確な現在地が判ってしまった。


帰り道。
道が判っていると全く魅力がない。ただただ疲れた体で漕いでいた。

しかしついに道に迷った!
今日は楽しかった。いい一日だった。
そう思いながら帰宅。


家に着いて思い出した。
目的地はプノンクーレンだった事を。


つづく。

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実は結構前から病気を患っている。

病名は「道に迷いたい症候群」

症状は、脇道があると入らずにはおれない、地図を持たず計画も立てずに突然遠出する、少額しか持たずに外出する等が挙げられる。

と言うのも、実は今まで道に迷った事がない。
(人生と言う名の道はとっくにLOSTしてるけど・・・。)

日本なら標識も読めるし、言葉も通じるし、現金などほとんどなくても家には帰る事ができる。
日本にいて道に迷う気がしない。

しかし海外はそうはいかない。
言葉も文字も分からないし、現金がないとどうにもならない。

それでも今までどうにかなって来た。
仕事やプライベートで海外に出た時も地図などなくても道に迷った事などない。
そのせいかもしれないが、海外に出る度に道に迷いたくなり、前述のような発作に度々見舞われる。

そしてこっちの道がまた発作を誘いやすいんだよね。IMGP3325.JPG
標識もなければ、目印もない。
太陽と草と木と道。

実にシンプル。

そして今回やっと道に迷う事に成功した?話。

とある日曜日。
プノンクーレンに行こうと思い立った。
シェムリアップから北東へ約50km。山の中に遺跡がある。
車なら2時間くらいのところってだけの情報をもとに出発。

最初のトライはバイクだった。
とりあえず一度会社で見た地図の記憶を頼りに北東へ進む。

スラ・スランを過ぎてしばらく進むと、バンテア・スレイへ行く道が二手に分かれていた。

当然細い道の方へ進む。
なんとなくこっちでは無い事は判っていたけど。

さらに2時間ほど適当に進んだとき、それらしい岩山を発見した。
結構でかい。
カメラの望遠で山の頂上を尾根伝いに見て行くと寺院らしきものの屋根が見える。
しかし登るところがない。
周りは岩ばかりの絶壁。

さらに回り込んでみた。
しかし登るところがない。ここではないのか?
IMGP2680.jpg
良く考えたら、プノンクーレンは観光地。
道が分からないはずがない。

と言う事はここではない、という考えに至った。

この頃はまだ雨季だったので道はぬかるみ、今にも雨が降りそうな雲行き。
今日は引き返すことにした。

これまた感を頼りに進み、多分このあたりだろと思ったところで予定通りバンテアイ・スレイへ着いた。
それが朝の9時頃。

服は泥でぐちゃぐちゃになっていた。

月曜日。
いつものところで酒を飲みながら話す。
いや~昨日道に迷ってね~、目的地に着けなかったよ、なんて。

でも心の中では全然道に迷った気はしてなかった。


つづく。






昨日、久しぶりに合気道に行った。
そしたら、今日が最後で、ドイツに帰ってしまうらしい。

仕事は何をしてたのか知らない。ドイツのどこ出身とかはおろか、良く考えたら名前も知らない。
最初会った時に聞いたけど忘れた。悪いことをしたと思う。

最後に写真でも撮っとけば良かったと後悔。


ここシェムリアップは日本人もそうだが、外国人もかなり出入りが激しいらしいという事は聞いていた。
住み辛いと思う人も少なくないのかもしれない。
確かに、ちょっとした都会にあるような物は何も無いもんな。

この3月にも一人の日本人が帰って行く。
特に何も想う事はない。
皆それぞれにやることがあるからね。


ただ、あのドイツ人・・・もう少し早く会ってたら、もう少し仲良くなれたな、と。
最近出会った中では最も「武道家」らしい人物だった。

俺は違うけどね。


あっ・・今日から自転車の話だった(汗)

じゃ次回からってことで。
今日の話おわり。

次回こそ:「自転車で遠出」


Link by RainDrop & Frank sozai
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