Link by RainDrop & Frank sozai
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カンボジア・シェムリアップでの日々の生活。
GIOS PURE FLATとPENTAXと柔道クラブと・・・
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あれはまだ、カシューナッツの実が青い頃だった。
俺はバンテアイ・スレイへの道の途上にあるプラダック村を訪れた。
今回の目的はただ村を見るためでなかったので、メイン道路をはずれ、赤土の道を進む。
途中、村の子供達がカシューナッツの実を取っていた。
何の気なしに見ていたら、何故か懐かしい気分になった。
20分程あるいただろうか。
先ほどの子供達が、先に歩いて、こっちだ、と手を振っている。
その先にあったのは、お世辞にも立派とは言えない、小屋と
お世辞でなく立派な墓だった。
そこには「一之瀬泰造」と書かれていた。
それは、とある青年カメラマンの名。
一時期は映画や本など様々なメディアで取り上げられていたが、最近はめっきり露出が減ってしまった。
しかし、それでも日本人観光客が時々来るんだよ、と、ここを管理しているカンボジア人は言っていた。
実は、ここに彼の骨はすでになく、それは彼の両親が日本へ持ち帰っている。
ならば、ここの墓の意味はなんだろう?
彼はここで何をしたかったんだろう?
何を見て、何を見たかったんだろう?
俺は普段からあまり故人を持ち上げるのは好きではない。
今生きてる人を見てる方が面白いから。
だから、あまり深く考えないようにした。
ただ、彼のように好奇心の赴くままに行こう。
そう思った。
終わり
次回予告「GIOS改造計画 パート2」